左下奥歯のハイブリッドセラミックスアンレー(半被せ物)のチェック
2021年9月20日
今日は左下奥歯のハイリッドセラミックスアンレーの確認を行いました。
患者さんは左下奥歯の銀の詰め物が取れた との事で御来院されました。
レントゲンをお撮りしお口の中を診ると左下奥歯の銀の詰め物が取れた後に虫歯が出来ていました。
奥の部分は虫歯が歯肉の中に少し入り込んでいましたので 外科手術を行い歯肉をカットしないと虫歯を完全に取り切る事が困難な状態でした。
歯肉の中に虫歯が入り込んでいる場合は 歯肉を切除する場合が多いです。
軽度から重症により 外科手術も電気メスを使用した術式から 通常のメスを用いた術式があり レントゲンで虫歯の位置と骨の高さを確認して行います。
患者さんに虫歯の状態と治療方法をご説明し同意を得て治療を開始していきます。
まず部分麻酔を施し 拡大鏡と虫歯のみを赤く染める染色液を使用して虫歯を完全に取り切ります。
幸い虫歯の深さが中等でしたので 電気メスを用いる歯肉切除を行いました。
歯肉に入り込んだ深い虫歯に対する処置を行う理由は 歯の周りには歯周ポケットと呼ばれる溝があり大体1~3mmくらいの深さをしています。
この深さの範囲内なら詰め物や被せ物を歯に付けた後でも 生体に異物として認識されないので 歯肉が赤く腫れる事はありません。
ただそれ以上深い虫歯で詰め物や被せ物を歯肉の中の方に付けると歯肉が赤く腫れた状態が残ります。
この赤く腫れた部分には歯骨細胞と言って骨を破壊する細胞が出現し 自分の骨を破壊してしまいます。
そして段々と破壊されていくと そこが深い歯周ポケットになり 歯周病になり 歯石が付き 歯肉が腫れたり痛んだりします。
また歯肉の中に詰め物や被せ物が付いている部分は 家で言うと ぬかるみに家の土台が建っている状態になります。
そして家の土台部分のセメントが溶けて そこから再び虫歯になります。
深い虫歯の治療は非常に難しいのです。
電気メスのメリットは 歯肉を切ると同時に焼く作用があり 止血効果もあります。
そして虫歯を取り除いた後はフッ素を少しずつ出す虫歯予防効果のあるセメントで失われた部分の補充をしてその日は終了です。
次回ご来院の際に痛みが無いこと セメントが完全に固まっている事を確認して型取りを行います。
今回はハイブリッドセラミックスと言って陶器の材質に近い材料なので 表面が凸凹しているとピタッとはまる詰め物が作れません。
肉眼では確認が出来ないのでこういう場合には拡大鏡が必須となります。
型取りの材料も変形の少ない特殊なゴムの材料を使用して精密に行います。
そしてセラミックス製作専門の技工士さんにお出しし 出来上がってきたハイブリッドセラミックスアンレーは歯にピタッと隙間なくはまります。
それでは症例です。
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